10年越しで気づき始めるクラシックピアノの魅力
《睡眠》0:00-8:00
《気分》-1
(胃もたれ感。昨晩ごはん後にデザートでプリンを食べたから?)
《朝ごはん》なし
《その他》昼はスパゲッティ、夜は焼き魚
昔、ピアノを習っていた。
緩急はあるものの、4歳から19歳までなので、今から思うと結構な期間だ。
母が厳しかったので、
毎日1時間、タイマーできっちり時間を測って練習をさせられた。
1分たりとも、サボることを許されなかった。
癇癪を起こし、鍵盤が壊れるほどに乱暴に叩きつけながら弾くこともあったし
練習が嫌で、泣きながらピアノを弾くこともあった。
親の影響か自分の素因かは分からないけれど
当時から、1曲中に1箇所でも音を間違えるとすごく嫌で
とにかく完璧に弾くのが好きだった。
強弱をつけるとか、表現を磨くとか、そういうのより何よりも
自分にとっては音階を間違えないことが一番大切だった。
年に一度の発表会では
自分より一回り上の上級生に混じって難しい曲を演奏し、
上手いと褒められたときはもちろん鼻が高かったが
あくまで自分にとっては「ピアノ=習い事」
ピアノの演奏は強制力を伴うもので
全く楽しさを分からないままに、結局やめてしまった。
最近、あることを機にピアノが身近になり、10年ぶりに遊びで弾いてみた。
そしたら、非常に楽しく弾くことができた。
この10年のうちに
色んなジャンルの音楽を聞き、自分の好き嫌いもはっきりしてきた。
クラシックに関しては
母が家事のときによく流していたのに加え、街でもよく流れているので
曲名は知らずとも、有名曲に関しては、聞けばメロディを口ずさめるくらいになった。
また、10年もあれば様々な経験をし、成長をする。
感受性が養われ、感性も豊かになったと思う。
幼少期の頃はただ強制的に
知らない曲を、楽譜だけを頼りにゼロから学習していた。
それが、今は弾き始めると、大体どの曲も知っているので
次はどんなメロディーかが分かる。
プロが弾く際の強弱の具合や、表現方法なんかも大体頭に入っている。
つまり、ピアノを習っていた時よりも
今の方が圧倒的に弾き方を知っているのだ。
有名曲ばかりを集めた楽譜本をパラパラとめくり、冒頭のメロディから
この曲はこんな曲名だったのか、と初めて知る。
曲名を知れた嬉しさがある。
「この曲は聴いてて好きな曲だ」そう思ったら、とりあえず弾き始めてみる。
それで今日出会った曲がシューベルトの「楽興の時」だ。
耳で聞いてたよりも、意外と簡単に弾ける。
嬉しくなって、一曲全部弾いてみた。
YouTubeでプロの演奏を聴いてみると、当たり前だが表現力が雲泥の差だ。
プロの演奏はやはり半端ない。
昔、クラシックのCDを数千枚単位で集めているオタクの知人が
「好きな曲のCDは、1曲あたり10種類以上持っている。
人によって弾き方が全然違うので、とても楽しい。」
と言っていて、全く共感できず
金の無駄だ。なんて心の中で思っていたが
今日は初めて、その意味が少し分かった気がした。
まだお遊びでたまに弾く程度だけれど
いつかピアノを弾く楽しさにとらわれて
自分から毎日1時間以上弾くようになっている
そんな可能性も、ゼロではない気がする。
では本日の記録。
気付き
・ピアノ楽しい(ピアノは簡単に達成感が味わえる)
・「楽興の時」が好き(シューベルトの曲をもっと聞いてみよう)
・ピアノは脳の運動になり、また集中力のトレーニングにもなる
学び
・ピアノは休日自宅で簡単にできる気分転換法、リラックスにもなる
・午前中に着替えないと高確率で一日部屋着で過ごすことになる
メリハリがなくなり時間が経つのが早くなる
→「家で休む」と決めた日以外は朝のうちに着替えよう
良かったこと3つ
・上司にお祝いの品を頂いた
・ピアノを心から楽しんだ
・晩ご飯を機嫌よく作ることができた
反省
大切な人からのメールは短文でもいいのですぐに返事したい
頑張ったこと
面倒な用事を後回しにせず、すぐに取り組んだこと
豆知識
《フランツ・ペーター・シューベルト》1797-1828
ウィーンに生まれ、ウィーンで生涯を終えた作曲家。
ロマン派。「ドイツ歌曲の王」と言われた。
ベートーベンを尊敬し、モーツァルトの音楽を愛した。
31歳で若くして腸チフスで亡くなった。
メンデルスゾーン、ブラームス、ドヴォルザークなどの後世の音楽家に影響を与えた。
代表作に『野ばら』『美しき水車小屋の娘』『魔王』『ます』など。
明日がいい日であるように。
セレン